Komornik コモルニク

 こんにちは、今日は曇り。天気予報が外れて涼しい一日です。先日観たポーランド映画、Komornik (コモルニク)を紹介します。コモルニクは日本語で言うと廷吏です。

 こんにちは、今日は曇り。天気予報が外れて涼しい一日です。

先日観たポーランド映画、Komornik (コモルニク)を紹介します。
コモルニクは日本語で言うと廷吏です。
廷吏とは、法廷において、裁判官の命ずる事務を行う役職です。
日本ではこの役職は、法改正に伴いなくなったそうです。
主人公はこのコモルニクとして働くルチャンです。
劇中のコモルニクに就くルチャンは、冷酷な性格の債権回収の担当です。
日本では、公務員が債権回収するなんて考えられないでしょう。
日本で債権を回収するのは、そういった会社か、その道の人か、と思いますが、どうなんでしょう。
ですが、ポーランドでは、法廷の人がやってきて債権を回収するようです。
私の知人からも聞きました。もっとも就きたくない職業のひとつでしょう。

ここからあらすじです。
主人公ルチャンは、冷酷な債権回収担当のコモルニクです。
自身の成果のためなら、どんな手をつかっても債権を回収しようとします。
オープニングからいきなりその冷酷さが描かれています。
債務を抱える瀕死の患者が入院する病院に押し入り、
ばんばん差し押さえの張り紙を貼っていきます。
いろんな債務者のところに行き回収してはノルマを達成していき
自身の評価はうなぎのぼりです。
しかし、ある事件で彼の行動は変わります。
ある多大な債務者をつきとめますが、その債務者の老婆はなくなっており、
債務は孫に引き継がれます。その孫は将来有望なサッカー選手でした。
そのサッカー選手は、見逃してくれと懇願しますが、ルチャンは聞く耳を持ちません。
数日後、その選手は首を吊って自殺をしました。
ルチャンは、罪ほろしのために、債務者から回収した物品を元の債務者に返していきます。

ポーランド 映画 Seksmisja セクスミシア

 こんにちは、EURO2012もとうとう閉幕。スペインがイタリアに圧勝して優勝しましたね。ポーランドではサッカー熱が当分なくなるだろうなあ。本日はポーランド映画、Seksmisja (セクスミシア)英題 Sexmission を紹介したい

 こんにちは、EURO2012もとうとう閉幕。スペインがイタリアに圧勝して優勝しましたね。

ポーランドではサッカー熱が当分なくなるだろうなあ。
本日はポーランド映画、Seksmisja (セクスミシア)英題 Sexmission を紹介したいと思います。
SFコメディ映画で監督は、映画Vabank と同じ監督、ユリウシュ・マフルスキです。
主演女優のBo?ena Stryjk?wnaは、監督の奥さんです。後に離婚しますが。
日本でも放映されていたんですね。
邦題が”女帝国の謎”。 うーん、残念な放題です。

 

ここからあらすじです。

1991年、冬眠カプセルが発明され、実験台として、
アルベルト(Olgierd ?ukaszewicz)とマックス(Jerzy Stuhr)が選ばれました。
当初は3年間の冬眠の予定でしたが、彼らが寝ている間、
核戦争が起こり、彼らが目が覚めたのは2044年になってからでした。
地上は、放射線により汚染されていると信じ込まされ、人々は地下に国を作っていました。
その国は、男が一人もおらず、女性だけの国でした。そのような体制のもとで、
2人の男の被験者は目覚めてしまいます。
(男性諸君なら誰もが憧れるシチュエーションでしょう)
全く男が存在しないので、女性は裸で歩くし、
子供は父親の存在を知りません。
この男たちにキスをされたら、気絶してしまう始末です。
男が全く存在しない国で、2人を死刑にするか、去勢するか裁判にかけます。
そこで、その男2人はそこからの脱走を試みます。
この映画をテレビで見たのですが、
女性の胸は丸見え、ヘアーも丸見え、モザイクがかかっていません。
ゴールデンタイムにこのような映像を流してもポーランドではOKなんですね。
この映画の最後のワンシーンも、画面いっぱい男性器のシーンで終わります。
文章で書くと、おバカなSFコメディに思われるかもしれませんが、
映画を観てみると面白いです。
大戦後、男性不在だったポーランドを皮肉る社会風刺の映画です。
ポーランドでこの映画のファンも多いようです。

ポーランド 映画 Vabank

 こんにちは、今日も曇り空、肌寒い一日です。今日は先日見たポーランド映画 Vabank(ババンク)を紹介したいと思います。伝説の泥棒、主人公クフィントの犯罪コメディの映画です。

 こんにちは、今日も曇り空、肌寒い一日です。

今日は先日見たポーランド映画 Vabank(ババンク)を紹介したいと思います。
伝説の泥棒、主人公クフィントの犯罪コメディの映画です。
1981年公開された映画です。舞台は1934年のワルシャワです。
音楽が映画にマッチしています。
ucho od ?ledzia(ウホ オド シレジャ)というスラングが映画で出てくるのですが、
これが映画のキーとなります。
どんなスラングかというと、
ウホは耳、シレジは、ニシンという意味です。
ニシンの耳はつかむ事はできないので、そこから
不可能という意味のスラングになりました。
主人公のクフィント役の役者はこの映画の監督の実の父です。
そしてこの監督はセクスミスィアの監督、ユリウス・マフルスキです。
 
ここからあらすじです。
銀行強盗に失敗して刑務所から出所してきた伝説の泥棒、主人公のクフィント。
彼は、出所後、趣味のトランペットに興じ、自宅で静かに暮らすことに決めました。
しかし、彼の妻が新しい男を作っていたり、彼の演奏仲間が財政苦により、
自殺したことから、静かな生活の願望は一変します。
そこに、宝石泥棒を家業にしている2人組みのコンビに、
クフィントは銀行強盗をしようと持ちかけます。
クフィントは足を洗ったんだと断りますが、
その襲おうとしている銀行は、詐欺的行為をしている銀行で、
彼の演奏仲間もその銀行によって、破産に追い込まれたのです。
親友の死に報いるため、彼は再び銀行強盗に立ち上がります。
映画の最中、その銀行の経営者クラメールとクフィントが会っています。
その際、クラメールはクフィントに私の銀行からお金を盗むことは不可能だと
示唆します。ここで、クラメールは耳を触り、ucho od ?ledzia(ウホ オド シレジャ)
と言います。
銀行強盗を見事やってのけたクフィントは映画の最後、クラメールと会うのですが、
その際、クフィントは自分の耳を触って皮肉ります。

ポーランド 映画 Galerianki

 こんにちは、今日も快晴、気温が上がっています。今日も、先日見たポーランド映画を紹介したいと思います。Galerianki(ガレリアンキ) という映画です。

 こんにちは、今日も快晴、気温が上がっています。

今日も、先日見たポーランド映画を紹介したいと思います。

Galerianki(ガレリアンキ) という映画です。

ドイツのデパート、Kaufhof Galeria がポーランドにも進出していますが、
そのショッピングセンターに生息する少女たちの物語です。

ここから物語のあらすじです。
3人の少女グループからフィルムは始まります。
3人はデパートを主戦場としていわゆる援助交際をして
高価な服を買ったり、おいしいものを食べています。
一方クラスでは、優等生で、おとなしく目立たない存在の主人公のアリツィア。
アリツィアの一家は田舎から出てきたため、お金がなく
服も新しい携帯電話もかえず、クラスメートから馬鹿にされます。
そんなアリツィアに行為を抱いているのが、ミハウというクラスメートです。
いじめからアリツィアを助けたり、彼女のために模型の翼を作ってあげたりします。
しかしアリツィアは家庭の事情に嫌気が差し、
次第に前述の不良少女グループの仲間に加わっていきます。
ついには、初体験も援助交際で済ませてしまいます。
落ちていくアリツィアといよいよ関係を持てるようになったミハウ。
だが、アリツィアのデリカシーの無い行為によって、
ミハウは傷つき、悲しい結末を迎えます。
不良少女のリーダー格が悪役を憎らしいほど演じています。
義母はこのフィルムを見て、彼女たちのしゃべっていることが
わからないといっていました。
私ももちろんあまりわからないですが、若者が使うポーランド語が
使われているのでしょう。

ポーランド 映画 Kr?tki film o zabijaniu

こんにちは、今日も快晴のヤボジュノ。ちょうどいい気温です。  先日みたポーランド映画を紹介したいと思います。  Kr?tki film o zabijaniu 殺人についての短いフォルム という映画です。

こんにちは、今日も快晴のヤボジュノ。ちょうどいい気温です。 

 先日みたポーランド映画を紹介したいと思います。 
 Kr?tki film o zabijaniu 殺人についての短いフォルム という映画です。
 ポーランドでは、現在死刑は執行されていません。 
 1988年の死刑執行が最後で、それ以降死刑判決は出ていますが、 
 執行はされていないようです。
その死刑執行についてテーマにした映画です。 
DekalogというTVシリーズの5番目のプログラムを映画化したものだそうです。
Dekalogはモーゼの十戒という意味で、そのうちの”汝殺すなかれ”を
にリンクしています。

ポーランドでも死刑に対する賛否が分かれているようです。
以下は、映画のあらすじです。
主な登場人物は、
司法試験に受かった新米の弁護士、ピオトル。
行き場の無い若者、ヤチェク。そして日々淡々と過ごすタクシードライバー。
映画の中盤まで、それぞれの人生の背景を描いています。
そして一気に映画は本題に入っていきます。
ヤチェクは前述のタクシードライバーの車に乗り、行き先を告げます。
タクシーが交差点で止ると一人の男が道に立っています。
男は首を横に振る演技をするのですが、
この先進んではいけないということを暗示していたのでしょう。
この俳優はDekalogのシリーズにチョイ役で出てくるのですが、
重要な意味を持っている役でもあります。
(名前はArtur Barci? この方も名俳優だそうです)
そして道中、衝動的にヤチェクはタクシードライバーを絞め殺そうとします。
逃げるタクシードライバーをさらに石で撲殺。
この事件を担当したのがピオトルです。結局判決は死刑になります。
ピオトルは若くて経験が無い自分を、
弁護できず死刑判決にさせてしまったことを悔やみます。
そのことで上司にも相談しましたが、
上司は君の弁護は完璧だったと慰めます。
そして、死刑当日、ヤチェクとピオトルは最後の面会をしていましたが、
時間が来たからと言って、看守たちは荒々しくヤチェクを執行場へ
連れて行きます。
執行の場もリアルに描かれています。
映画グリーンマイルの穏やかな死刑執行のシーンとは違う、
暴れるヤチェクを無理やり、執行場に連れて行き執行する
リアルなシーンです。
ピオトルは最後”決して死刑は2度とさせない”といいます。
でも衝動的に殺されたタクシードライバーの人生も考えると
素直にハイとはいえないなあ。難しいです。
ヤチェク役(Miros?aw Baka)もピオトル役(Krzysztof Globisz)も
名俳優だそうです。
いやあポーランド映画ってホントに面白いですね。
日本語版が出て日本でも知られることを祈ります。
この映画は日本で公開されていました。こちらのDVDをご覧ください。

ポーランド 映画 Daleko od szosy ダレコ オド ショセ

 こんにちは、本日は気温10度の快晴。10度でもめちゃくちゃ暑く感じます。先日見た映画、Daleko od szosy (ダレコ オド ショセ)を紹介したいと思います。1976年の映画で、全部で7部作です。

 こんにちは、本日は気温10度の快晴。10度でもめちゃくちゃ暑く感じます。

先日見た映画、Daleko od szosy (ダレコ オド ショセ)
を紹介したいと思います。1976年の映画で、全部で7部作です。

 

農村で暮らす主人公のレシェクは、田舎暮らしに辟易し、
いつか都会に出て仕事をするため、勉学に励んでいます。
近所に住むブロンカと付き合っていましたが、
ある日、夏休みでその村を訪れた、都会の大学生のアニャに
レシェクは気をとられてしまっていきます。
ブロンカの田舎っぽい振る舞いと、
都会で洗練されたアニャが対照的です。
大志を抱いていたレシェクは都会に仕事を探しに上京します。
タイトル中にある szosy は、szosa という言葉の変化形で
農村を走る大きな道路をイメージしてもらえればよいでしょうか。
個人的には、村娘のブロンカのほうがタイプだったのになあ。。

ポーランド 映画 Alternatywy 4 アルテルナテフェ4

 こんにちは、今日も気持ちがいい天気のヤボジュノ。先日見た、ポーランド映画、Alternatywy 4(アルテルナテフェ4)を紹介したいと思います。1983年に始まったシリーズ作

 こんにちは、今日も気持ちがいい天気のヤボジュノ。

先日見た、ポーランド映画、

Alternatywy 4(アルテルナテフェ4)を紹介したいと思います。

1983年に始まったシリーズ作品。
当時のポーランドの生活を描いたコメディ映画です。

共産主義体制のポーランド、
今見ると面白おかしく見えますが、当時の本当の姿を映しているといいます。
当時は、個別の住まいを手に入れるのが、非常に困難で
3,4世帯で一緒の住居に住むのが普通、
個別の住まいを手に入れるのに何年も待たないといけなかったそうです。
社会の矛盾をくだらなすぎて笑えるジョークで
描いています。
住宅を手に入れるため、役所に並ぶ人々。
お肉屋さんで、お肉を買うのにも何時間も待たなければならない。
車椅子のお爺ちゃんを利用して、先に店に入る人。
賄賂を待つ住宅の配分を取り締まる役人。
役所にテレビ撮影が来たからといって、ヤラセで
住宅を取得したと報道される中年男性。
作業中、寝ながら世間話をする建築作業員。
そんな彼らが、座っていても寝転がっても給料が入ると言い出す始末。
9シリーズあるそうです。
私もまだ見ていないので、早く見なければ。

ポーランド 映画 Czterej Pancerni i Pies 

 こんにちは、今日も先日観た映画を紹介したいと思います。Czterej Pancerni i Pies(チテレイ パンセルニ イ ピエス)第2次世界大戦中の4人の兵士と、ジャー

 こんにちは、

今日も先日観た映画を紹介したいと思います。

Czterej Pancerni i Pies(チテレイ パンセルニ イ ピエス)

第2次世界大戦中の4人の兵士と、ジャーマンシェパードという犬の物語です。
全部で21話あります。

古い世代のポーランド人は皆、好きな映画だといいます。

ポーランドだけでなく、ロシアでも人気だとか。
この映画に出てくる犬の名前はシャリク といいます。
私の犬もジャーマンシェパードで、シャリクに似ているので、
散歩していると、よく似ているねと言われます。
また、主人公の青年、ヤネクが、犬のシャリクに向かって、
<こっちに来なさい、ズボインツ> と呼びかけることから、
犬を飼っているポーランド人たちも
自分の愛犬に向かって、ズボインツと言っているのを
よく聞きます。
dzwoniec(ズボインツ) と書きますが、
これは鳥の名前で、この鳥の鳴き声は、
ベルのようだそうです。
キャンキャン鳴く犬と、ベルのように鳴く鳥をかけたのでしょう。
シャリクの活躍ぶりに注目してください。
いつも売り切れ。ホースミートジャーキー↓↓

ポーランド 映画 Nie lubi? poniedzia?ku ニエ ルビエ ポニジャウェク

 こんにちわ、今日は先日観たポーランドの映画を紹介したいと思います。Nie lubi? poniedzia?ku(ニエ ルビエ ポニジャウェク)私は月曜日が好きではない、という意

 こんにちわ、

今日は先日観たポーランドの映画を紹介したいと思います。

Nie lubi? poniedzia?ku(ニエ ルビエ ポニジャウェク)

私は月曜日が好きではない、という意味です。
1971年に公開されたコメディ映画です。
題名のとおり、月曜日は休み明けで、なかなか体がうまく動かないもの。
そんなポーランドの人々の生活を描いています。
その当時のポーランドの生活を見ることが出来ます。

 

くだらないジョークの連続や
かわいらしいバックミュージックも見ものです。
共産主義体制下に撮られた映画ですが、
共産主義を皮肉った演出がされています。
ポーランド人の批判精神が見て取れますね。
ポーランド軍トレンチコート↓

ポーランド 映画 Znachor ズナホル

 こんにちわ、本日は暖かくなり、だいぶ雪が解けてきました。先日見た、映画 Znachor(ズナホル)を紹介したいと思います。富も名声も得た名医、ラファワ。若く美しい妻も得た彼ですが、

 こんにちわ、本日は暖かくなり、だいぶ雪が解けてきました。

先日見た、映画 Znachor(ズナホル)を紹介したいと思います。
富も名声も得た名医、ラファワ。若く美しい妻も得た彼ですが、
ある日、妻は娘を連れ、家を出て行きました。
酒に溺れた彼はある事故に巻き込まれ、記憶を失ってしまいます。
記憶を失ったまま放浪してたどり着いた農村。
そこで、ラファワは奇跡的な出会いをします。
離れ離れになっていた娘でした。
が、記憶をなくしてしまったラファワと、
幼くして生き別れた娘はお互いを認識できません。

この映画は新しく撮られたバージョンのようです。
主演女優にアンナ・ディムナも出ていますね。
物語の最後で、ラファワは記憶を取り戻すのですが、
どのように取り戻していくのか、
映画をご覧になってお楽しみください。
ポーランド 人彫刻家がデザインした香水↓↓