こんにちは、今日は曇り。天気予報が外れて涼しい一日です。
先日観たポーランド映画、Komornik (コモルニク)を紹介します。
コモルニクは日本語で言うと廷吏です。
廷吏とは、法廷において、裁判官の命ずる事務を行う役職です。
日本ではこの役職は、法改正に伴いなくなったそうです。
主人公はこのコモルニクとして働くルチャンです。
劇中のコモルニクに就くルチャンは、冷酷な性格の債権回収の担当です。
日本では、公務員が債権回収するなんて考えられないでしょう。
日本で債権を回収するのは、そういった会社か、その道の人か、と思いますが、どうなんでしょう。
ですが、ポーランドでは、法廷の人がやってきて債権を回収するようです。
私の知人からも聞きました。もっとも就きたくない職業のひとつでしょう。
ここからあらすじです。
主人公ルチャンは、冷酷な債権回収担当のコモルニクです。
自身の成果のためなら、どんな手をつかっても債権を回収しようとします。
オープニングからいきなりその冷酷さが描かれています。
債務を抱える瀕死の患者が入院する病院に押し入り、
ばんばん差し押さえの張り紙を貼っていきます。
いろんな債務者のところに行き回収してはノルマを達成していき
自身の評価はうなぎのぼりです。
しかし、ある事件で彼の行動は変わります。
ある多大な債務者をつきとめますが、その債務者の老婆はなくなっており、
債務は孫に引き継がれます。その孫は将来有望なサッカー選手でした。
そのサッカー選手は、見逃してくれと懇願しますが、ルチャンは聞く耳を持ちません。
数日後、その選手は首を吊って自殺をしました。
ルチャンは、罪ほろしのために、債務者から回収した物品を元の債務者に返していきます。